Daimler(ダイムラー)は、100%子会社のDeutsche ACCUmotiveにおけるリチウムイオン電池生産能力を増強するため今後1億ユーロ(約147億円)を投資する。併せて、車載分野以外に定置型分野にもリチウムイオン電池を展開する計画も発表した。
Daimler(ダイムラー)は2014年12月1日(欧州時間)、100%子会社のDeutsche ACCUmotiveにおけるリチウムイオン電池生産能力を増強するため、今後1億ユーロ(約147億円)を投資すると発表した。
Deutsche ACCUmotiveは2009年の設立から、ダイムラーのメルセデス・ベンツブランドとスマートブランド向けに車載リチウムイオン電池を開発/製造してきた。開発拠点はシュツットガルト地区のNabern、生産拠点はザクセン州のKamenzに置いている。2011年にKamenzでの生産を開始して以降、生産能力を順次拡大している。2015年中ごろに完成予定の第3工場が加わると、生産と物流関連の延べ床面積は当初比で4倍となる2万m2になるという。
Deutsche ACCUmotiveで生産した車載リチウムイオン電池は、「スマート電気自動車」や「Sクラス」、「Eクラス」、「Cクラス」などのハイブリッドモデルなどに搭載されており、累計生産数で5万個を超えたという。今後は、次世代のスマート電気自動車や、スマートブランドのSUV「forfour(フォーフォー)」の電気自動車モデル向けの車載リチウムイオン電池を2016年から量産する予定。メルセデス・ベンツブランドに追加されるハイブリッドモデル向けの車載リチウムイオン電池の生産も拡大していく。
今回の投資による生産増強では、車載分野以外に定置型分野にもリチウムイオン電池を展開する計画も発表している。車載リチウムイオン電池の技術は、電力需要の平準化に用いる定置型蓄電池にスケールを拡大できるとしており、一例として太陽光発電システム向けを挙げている。「既に最初の顧客との契約も締結した」(Deutsche ACCUmotive)という。
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