NECはユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2014」を2014年11月20〜21日に開催。グローバル化の流れとともに、PLMシステムと連動する情報共有基盤が人気を呼んでいることを明らかにした。
NECは2014年11月20〜21日、都内でユーザーイベント「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2014」を開催。グローバル化の流れとともに、PLM(製品ライフサイクル管理)システムと連動する情報共有基盤が人気を呼んでいることを明らかにした。
同社が提案するシステムは「コラボレーション基盤」でPLMシステムと組み合わせて利用するファイル共有基盤だ。
従来は、自社内開発、自社内生産および国内開発、国内生産が中心だったが、グローバル化およびグローバル競争の過熱が起こり、今では生産の海外移転やEMS(電子機器受託生産サービス)などを利用した生産工程の外部委託などが進行。自社で開発した設計データを、海外法人や外部企業が利用することも日常的なものになっている。
設計データはPLMなどで管理することが多いが、自社イントラ内のPLMデータに外部業者が直接アクセスするのは、セキュリティ上の問題を抱える。一方でインターネットで直接外部業者に送付するのも同様にセキュリティ上の問題がある。そこで、同社では、同社のPLM「Obbligato III」などの提案をサポートするため、安全に情報共有が行える情報共有基盤をPLMの関連するサービスとして提供開始。多くのユーザーから好評を得ているという。
同システムは、PLMのデータを自動でコピーする外部ポータルの位置付けで、同システムを利用してファイルの配布をセキュアな環境で一元的に行える。導入にはサーバの準備が必要となる。基本的にはObbligato IIIでの利用を想定しているが、Obbligato III以外のPLMとも連携可能だという。同社のソリューションでは機密情報の持ち出しを制限する「持ち出し制御ソリューション」なども人気を呼んでおり、「製造業において水平分業型のビジネスモデルが拡大する中で設計データをどのように安全に共有するかということは大きな課題になってきている。そのニーズに応えるソリューションとして、多くの製造業から問い合わせを受けている」(ブース説明員)としている。
ドイツ政府が推進する国家プロジェクト「インダストリー4.0」。その目指すところは、現在よりも一段と高度化した生産システムです。同様のモノづくりのさらなる高度化に向けた取り組みは、米国や日本などでも巻き起ころうとしています。「インダストリー4.0が指し示す次世代工場の姿」特集では、「インダストリー4.0」が目指す姿や標準化の道のりなどを追うとともに、日本で高度な生産方法や生産技術に挑戦する動きを取り上げています。併せてご覧ください。
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