三菱重工、精密光学系ヘッド搭載の微細レーザー加工機を開発FAニュース

パルス幅が10ピコ秒以下の短パルスレーザー光を連射する高品質なレーザー発振器を採用。同社独自の精密光学系ヘッドなどを駆使し、各種穴あけなどの精密加工を高速かつ高精度に行える。

» 2014年11月12日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱重工業は2014年10月27日、微細レーザー加工機「ABLASER」を開発したと発表した。同社独自の精密光学系ヘッドなどを駆使したことで、各種穴あけなどの精密加工を高速かつ高精度に行える。レーザー加工機事業の製品第1弾となるもので、今年度内に販売を開始する。

 ABLASERは、パルス幅が10ピコ秒(ピコは10の−12乗)以下の短パルスレーザー光を連射する高品質なレーザー発振器を採用。精密なレンズやプリズムなどを使ってレーザー光を自由に屈折および回転できる光学系の集光ヘッドも搭載している。

 高いピーク出力で加工部分を蒸発・昇華させることで、加工面への熱影響を抑制した。穴あけは放電加工を上回る寸法精度で、逆テーパ穴、球状穴、楕円球状穴などの難しい加工も短時間でできるとのことだ。

 主要構造物には、熱変位が少なく防振効果の高いグラナイト(花崗岩)を採用。位置決め機構に精密スケールを搭載したことで、従来のレーザー加工機を超える加工精度を達成したという。さらに、5軸制御方式を採用し、曲面形状や複雑形状に対する加工も容易にできる。

photo 微細レーザー加工機 ABLASER

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