日本精工、工作機械主軸向けに高精度・高機能な円筒ころ軸受け「APTSURF」を開発FAニュース

軸受けを構成する各部品の高精度化により、従来製品と比較して主軸回転時の振動を55%低減した。また、内部仕様の最適設計と加工技術の向上により、寿命は従来製品比で60%延長した。

» 2014年11月07日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2014年10月20日、工作機械主軸用の精密円筒ころ軸受けの新シリーズとして、高精度・高機能円筒ころ軸受け「APTSURF(アプトサーフ)」を発表した。

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 APTSURFは、軸受けを構成する各部品の高精度化により、同社の従来製品と比べて主軸回転時の振動を55%低減した。これにより、旋盤加工における加工対象物の加工面品位が向上できる。

 内部仕様の最適設計と加工技術の向上により、動定格荷重が15%向上し、従来製品と比べて寿命が60%延長。長寿命化したことで、円筒ころ軸受けを使用する工作機械主軸の信頼性向上に対応できるという。

 

 対象範囲は、単列円筒ころ軸受けの標準シリーズ・複列円筒ころ軸受けの高剛性シリーズのうち、精度等級P4以上、軸受け外径360mm以下のもの。

 同社は2014年10月30日〜11月4日に東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2014 第27回日本国際工作機械見本市」に同製品を出展し、2015年4月から販売を開始する予定。また、2016年には30億円の売り上げを目指すという。

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