エン・ジャパンが同社運営の人材紹介会社集合サイト「エン 転職コンサルタント」を利用している転職コンサルタント147名を対象にした調査結果を発表。ミドル層の「失敗しない転職のコツ」について伝えている。
ミドル層が人材紹介会社を利用して転職を試みた場合、成功するか失敗するかの確率はほぼ五分五分になるようだ。エン・ジャパンが2014年9月22日に発表した「失敗しない転職のコツ」についてのアンケート調査で明らかになった。
転職コンサルタントに、ミドル層の転職は「成功するケース」と「失敗するケース」のどちらが多いかと聞いたところ、「成功するケースが多い」「どちらかというと成功するケースが多い」は合わせて49.3%となった。
ミドル層が転職に「失敗するケース」について詳しく尋ねると、「応募先企業の選定」(43%)、「書類選考」(38%)、「面接・最終選考」(28%)のところで失敗することが多いという。
「応募先企業の選定」で失敗する要因としては、「仕事内容・条件と求職者の希望にギャップがある」(68%)との回答が最も多く、「会社方針と転職者の価値観が合わない」(47%)、「給与・待遇が希望と合わない」(32%)といった回答が上位に並んでいる。
こうした状況を踏まえて転職コンサルタントからは、「ミドル層はある程度年収も上がり、企業も即戦力を求めてくる。しかし、意外とご自身の本当の強みを理解されていない人が多い。ちゃんと自分を掘り下げて、強みを整理して言語化し、面接で伝える準備をしておかないと、企業側が期待することと、自分がアウトブットすることにズレが出てしまう。そして、入社後結果がでないと判断されて、お互い『失敗した』となってしまう事例を多数見ている」といった指摘や、「中高年は管理職採用。経営者との相性・社風・入社して改革すべき点を明確にするなどが大切」、「転職の経験がない or だいぶ以前だと、感覚が分からない(景気が良かったり、若いときに転職に成功した感覚のままである)ので、紹介会社からの情報収集が大事」などの助言が寄せられている。
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