従来機と比べて主軸の信頼性が向上した他、肉厚なベッドを採用したことで剛性を高め、機械の基本構造を強化。さらに、オペレーティングシステムCELOSの搭載により、生産性も向上した。
DMG森精機は2014年9月18日、高精度・高速横型マシニングセンタ「NHX4000」「NHX5000」の第2世代モデルを発売したと発表した。従来機と比べて主軸の信頼性が向上した他、肉厚なベッドを採用したことで剛性を高め、機械の基本構造を強化した。
第2世代モデルのNHX4000・NHX5000は、最大加速度が全軸1G、早送り速度が全軸96m/min(オプション)で、従来機と比べて60%向上した。工具交換時間は、NHX4000が2.8秒から2.2秒に、NHX5000は3.1秒から2.7秒に短縮し、サイクルタイムが削減できる。工具マガジンは最大40本の収納が可能で、工具最大径は両機種ともφ140mmからφ170mmに拡大した。
X軸・Y軸のリニアガイド案内面を高い位置に配置することで、肉厚なベッドを可能にした。主軸端面からパレット中心までの最小距離は、従来と比べて30mm短く設計。これにより、工具の突出し量を短くでき、剛性の高い、安定した加工ができる。
また、ABS磁気式リニアスケールを搭載する他、高精度な位置決めが可能なダイレクトスケールフィードバックを全軸に標準で装備。磁気式リニアスケールは、光化学式より耐振動・耐衝撃性に優れるため、厳しい環境下でも分解能は0.01μmと高精度になっている。主軸には加工能力を高めた新主軸を採用し、主軸最高回転速度は1万5000min、最大トルクは250N・m。主軸駆動には高効率のDDS(ダイレクト・ドライブ・ スピンドル)モータを使用し、鋼材から非鉄金属の加工まで対応できる。
さらに、タッチパネルで操作するオペレーティングシステムCELOSを搭載したことで、生産指示データ・工程・機械データを画面で確認でき、生産性が向上した。主に、自動車・産業機器・航空宇宙産業を対象とし、NHX4000は25台/月、NHX5000は12台/月を生産する予定。
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