三菱自動車とFiat Group Automobiles(フィアット)は、三菱自動車の次期小型ピックアップトラックをベースとしたフィアット向け車両の開発/生産に関する覚書(MOU)を締結した。
三菱自動車とFiat Group Automobiles(フィアット)は2014年9月19日、三菱自動車の次期小型ピックアップトラックをベースとしたフィアット向け車両の開発/生産に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
三菱自動車は、海外市場向けにピックアップトラック「トライトン」を展開している。今回の契約に基づきフィアットにOEM供給する次期小型ピックアップトラックは、現在開発中の新型トライトンの可能性が高い。
三菱自動車は、2013年3月開催の「ジュネーブモーターショー2013」で、ピックアップトラックのコンセプトカー「Concept GR-HEV」を発表している。新型トライトンは、このConcept GR-HEVがベースになるとみられる。
今回の提携で、三菱自動車がフィアットにOEM供給するのはトライトンであることが分かった。トライトンは2014年秋にフルモデルチェンジを予定している。この新型トライトンをベースにした小型ピックアップトラックを、2016年1〜3月期からフィアットに供給する計画だ。
OEM供給の契約内容は検討中だが、期間は6年間で、総計15〜17万台を供給する見通し。
現在タイで生産されているトライトンは、北米と日本を除いた約140カ国で販売されている。フィアットにOEM供給するモデルも、トライトンと同様にグローバル展開されるとみられる。
なおトライトンは、日本市場で限定販売という形で総計700台ほど販売された実績がある。新型トライトンについては、「日本市場で販売する予定はない」(三菱自動車広報部)という。
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