Waupaca Foundry Holdingsの全株を13億ドルで取得。世界最大級の生産規模と北米市場に圧倒的なシェアを持つ同社を子会社化することで、グローバル市場での競争優位性を確保できる事業基盤を獲得する。
日立金属は2014年8月19日、世界最大の鉄鋳物メーカーであるWaupaca Foundry(以下、Waupaca)の全株式を持つWaupaca Foundry Holdingsの全株式を取得し、子会社化したと発表した。買収額は全100株・13億ドルで、10月中に手続きを終える予定。
Waupacaは、米国内に6工場を保有し、自動車用ブレーキ部品を中心に産業機械や農業機械、建設機械などに製品を提供している。現在、世界の輸送機向け鉄鋳物市場は、新興国での自動車需要増加により継続的に拡大することが予測され、Waupacaは今後も安定的な成長が見込まれている。
日立金属では、主力事業である鉄鋳物事業のうち、高級ダクタイル鋳鉄製品について日本・韓国・米国に生産拠点を展開。2014年4月にはインドの自動車用鉄鋳物製造会社を子会社化するなど、グローバル供給体制を強化している。
今回、世界最大級の生産規模と北米における圧倒的な市場シェアを持つWaupacaを取り込むことで、事業領域を広げ、グローバル市場での競争優位性を確保できる事業基盤を獲得する。
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