土壌湿度センサーとScratchで、植物を乾燥から守ろう!Scratch 2.0で体験! お手軽フィジカルコンピューティング(8)(3/3 ページ)

» 2014年09月01日 11時00分 公開
[今岡通博MONOist]
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プログラム

 それでは、「プランターや植木鉢の水分が減ると、PCが知らせてくれる」プログラムに挑戦です。Scratchのプログラムを作るにはプロジェクトエディタを開きます。使い方などは今までの記事を参照してください。



 土の湿り具合を3段階で表示するプログラムを作ります。湿り気が多いとき、普通、乾いた状態を知らせます。まずこのような3種類のコスチュームを用意します。それぞれコスチューム1、コスチューム2、コスチューム3と名前を付けています。

photophotophoto 湿り気が多いとき、普通、乾いた状態を知らせるコスチュームを用意しました

 次にスクリプト(図5)で、これらのコスチュームを土の湿り気に応じて切り替えます。プログラムを起動するためには緑色の旗のアイコンをクリックします。すると永久ループに突入します。このループの中で1秒待って、コスチューム1をコスチューム2に切り替えます(コスチューム1を削除)。次に音量の値を判断します。もし音量の値が30以下の場合にはコスチューム3に切り替えます。次の判断文では音量の値が80以上であればコスチューム1に切り替えます。それ以外の場合はコスチューム2のままです。

photo (図5)

 今回は乾いた状態を音量が30未満、十分湿った状態を80より大きい場合としましたが、この値はそれぞれの環境や植物の特性に応じて調整する必要があります。また土が湿った場合と乾いた上体で音量の変化があまりない場合は、以前の記事を参考にマイクのゲインを調整してみてください。

まとめ

 今回以下の事柄を勉強しました。

  • 抵抗系センサーの代表的なものを紹介しました
  • 抵抗値を電圧に変換する回路を学びました
  • オームの法則を用いて出力電圧を求めました

 今回学んだことをマスターすれば、この記事で紹介した他の抵抗系センサーでも音量に変換してScratchに取り込むことが可能です。さまざまなセンサーの接続に挑戦してみてください。なお、今回紹介したScratchのプロジェクトは以下のURLで公開しています。

 ・moistureSensor

 ・ブレッドボードの配線図

 (次回へ続く

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