地域経済活性化支援機構の保有するアークの株式を取得することで、総議決権の過半数を取得、アークを連結子会社とする。今回の公開買付は、アークの株式の上場廃止を目的とするものではなく、企業価値向上を目指すとしている。
オリックスは2014年6月23日、金型大手のアークが発行する普通株式・優先株式に対する公開買付を子会社のOPI・11が実施すると発表した。
アークは、自動車や民生機器業界向けに開発支援サービスを提供する国内大手企業。積極的な事業拡大で2005年には株式上場を果たしたが、リーマンショック後に業績が悪化。2011年より地域経済活性化支援機構(以下「支援機構」)などの支援で経営再建を図っている。
オリックスは今回の公開買付で、支援機構の保有するアークの株式2億7055万5839株を148億8000万円で取得する。これにより総議決権の過半数を取得し、アークを連結子会社とする。
同社では、これまで高い技術力や成長力を持つ企業に対し、自己勘定による投資事業をしてきた。今回の公開買付は、アークの株式の上場廃止を企図とするものではなく、応募予定の株数を取得することを目的とするという。これにより、アークの企業価値向上を目指すとしている。
なおアークは、公開買付の決済完了後、2014年9月下旬をめどに臨時株主総会を開催。ここで、新たにオリックスが指名する取締役4人と監査役2人を選任する予定。
MONOist FAフォーラムのメールマガジンの配信をスタートします。FAニュースをはじめ、PLCや産業用ネットワーク、産業用ロボット、インダストリー4.0など注目の話題をまとめてお届けする予定です。
第1号の配信日は2014年7月4日(金)になります。ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.