記者説明会では、第12回大会にエントリーする横浜国立大学、上智大学、千葉大学の3校によるプレゼンテーションも行われた。
横浜国立大学「YNFP」は、学部2、3回生が中心となっている平均年齢が若いチーム。失敗を恐れずに、作れるものは自分たちで作っていくのがチームの特徴だという。第11回大会では6位入賞となったが、スケジュール管理の失敗が大きな減点につながった。そこで今回は、設計・製作のスケジュールを大幅に見直したという。今回エントリーするマシンは、車重を考慮しエアロデバイスを取り払っているというのが大きな特徴だ。永渕さん「YNFPは今まで安定した成績を残してきたが、総合優勝はまだ果たしたことがないので今回こそは優勝したい」と大会に向けての意気込みを語ってくれた。
上智大学の「Sophia Racing」は過去5回の総合優勝実績を持つチームだ。第11回大会までは、マシンに4気筒エンジン搭載していたが、パワーを持て余していると判断し今回からは450cc単気筒エンジンとターボチャージャーの組み合わせを採用した。また、トップスピードの維持やコーナリング時のボトムスピードを向上させるため、エアロデバイスを積極的に取り入れた設計を行っている。同チームは、日本国内の大会だけでなく、積極的に海外の大会にも参加しており、2014年12月にもオーストラリアの大会に出場する予定だという。
千葉大学の「CUFP」には、現在24人が在籍しているが2013年度までは引退が近い上級生ばかりのチームだったため、存続の危機にさらされていたという。そこで、2014年度は1年生のメンバーを増やし、積極的に機材やソフトウェアの使い方をレクチャーしている。第11回大会では、トラブルによるリタイヤが影響し77チーム中47位に終わってしまったが、今回はその経験を生かし、エントリーするマシンのコンセプトに「製作性、整備性、信頼性の達成」を掲げて製作に取り組んだ。
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