キーエンスの3次元測定マクロスコープ「VR-3000」は、1度の測定で3次元画像を取得する。注射器やカテーテルなどの表面に傷がないかどうかを確認するといった用途を想定している。
キーエンスは「医療機器 開発・製造展(MEDIX) 2014」(2014年6月25〜27日、東京ビッグサイト)で、3次元形状を測定するマクロスコープ「VR-3000」シリーズの最新機種を展示した。2014年6月に発売を開始したばかりである。
マクロスコープには、1台のカメラと2台の光源が搭載されている。対象物をカメラで真上から撮影しながら、斜め上から縞模様の光を当てる。高さが変化している場所は縞模様がゆがむので、そのゆがみを基に三角測量で高さを測定。カメラで撮影した画像に高さ方向のデータを加えて、3次元形状の画像を出力する仕組みだ。最短で4秒で3次元画像を取得できるという。200mm×100mmと広視野で、分解能は0.1μm。
医療分野では、注射器やカテーテルの表面に凹凸(傷)がないかを検査する用途や、薬のパッケージに破れがないか、異物はないかなどを確認する用途を想定している。キーエンスの担当者は「特にカテーテルは体内に入るので、表面の凹凸を気にするメーカーが多い。VR-3000は、200mm×100mmの広い範囲について、ワンショットで3次元形状を得られる。そのため、輪郭形状測定機(コントレーサ、表面粗さ計)を使う場合に比べて検査にかかる時間と手間を低減できる」と話す。さらに、誰が検査してもバラつきがない測定結果を得られることが利点だという。
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