ネクスは、2足歩行ロボットなどの製造販売を行うヴイストンと介護ロボットの共同研究を開始した。ヴイストンの介護ロボットにネクスの通信モジュールを組み込むことで、ロボットの遠隔制御や状態監視、高齢者の見守りなどの機能を実装する。
ネクスは2014年4月30日、ロボット関連製品メーカーのヴイストンと介護ロボットの共同研究を開始したと発表した。
ヴイストンは、2足歩行ロボットや全方位センサーを組み込んだロボットの開発から販売を手掛ける企業。小学生の背丈ほどの小型2足歩行ロボットを安価に開発するなど、センサー/モータ技術のノウハウを蓄積している。同社が開発したロボットは、デアゴスティーニ・ジャパンの「週刊ロビ」に付属する2足歩行ロボットキット「Robi」のCPUボード、センサーボードの開発にも協力している。
本共同開発は、ヴイストンの開発する介護ロボットにネクスの通信モジュールを組み込むことで、介護ロボットの遠隔制御や状態監視、高齢者の見守り、音声や画像の送信、ロボットのソフトウェアアップデートなどを実現するもの。また、ネクスのシステム開発会社ネクス・ソリューションズでは、ロボットから収集したデータを蓄積するサーバやそのデータを活用するアプリケーションを開発することで、スタンドアロンのロボットでは実現できない、さまざまな可能性や拡張性を付加できるという。
さらに、同じくネクスの子会社で介護施設向けASPサービスを提供するCare Onlineが持つ全国71法人400以上の施設との顧客インタフェースも活用する。開発に当たっては、サイバーダインのロボットスーツHALなども活躍する介護現場への試験導入や、自らも介護ロボット研究の実績がある都内最大級の介護施設運営法人との提携も検討。マーケティングや試作機の導入を繰り返すことで、高齢者にとって利便性が高い製品、また介護者側の視点で必要な機能を実装したロボット開発を目指すとしている。
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