受注、プロジェクト原価、購買、在庫、債権、債務、資産から一般会計まで8つの主要業務により構成。建設・エンジニアリング業や受注生産型製造業に必要な管理機能を網羅し、ERPを短期間で導入できる。
NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)は、建設・エンジニアリング業や受注生産型製造業に向けた基幹業務ソリューション「Project-Space」を2014年10月1日より提供開始すると発表した。
Project-Spaceは、個別原価計算対応、契約番号と工事番号の対応付け機能、工事進行基準対応など、さまざまな機能を標準装備しているため、短期間で導入できるという。また、充実したサポート体制の中から必要なサービスを選んで利用できるため、維持管理作業が軽減され、運用コストも低減できるとしている。
Project-Spaceが開発された背景としては、建設・エンジニアリング業や受注生産型製造業に特有の基幹業務システムの複雑さがある。これらの業界では、工事番号や製造番号、契約番号にひもづく管理や工事進行基準による売上など、管理形態が多岐にわたっている。そのため、基幹業務システムを個別に構築する企業がほとんどで、導入・運用コストの負担があった。そこでNDESは、豊富な導入実績と業務ノウハウを生かし、短期導入・運用コスト低減につながるERPソリューションを建設・エンジニアリング業や受注生産型製造業向けに開発・販売することにした。
Project-Spaceは、受注、プロジェクト原価、購買、在庫、債権、債務、資産から一般会計まで8つの主要業務により構成されている。ERP基盤として利用している「Biz∫」は、仕訳入力や複数元帳の管理など日本の商習慣に対応した純国産ERPシステム。日本の会計関連の法改正にもいち早く対応するという。
また、国内約2500社超が導入しているフレームワーク「intra-mart」をシステム基盤としている。これにより、intra-martに搭載されたポータル・グループウェアがBiz∫アプリケーションと一体で動作し、掲示板・スケジューラーといった情報系システムとProject-Spaceの基幹系システムが区別なく画面遷移できる。さらに、受注情報や検収情報などの入力には、標準的な入力画面の他、Excelを利用して複数件のデータを一括取り込みできる機能も標準装備している。その他の機能としては、intra-martに標準装備されている「ViewCreator」を活用することにより、Project-Spaceで入力されたデータを簡単に表やグラフ化することができる。
NDESでは、Project-Spaceについて今後5年間で50億円の売り上げを目指すとしている。
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