被写体と密着していなくてもピントが合いやすい縮小光学系スキャナ技術を採用しカメラ、レンズ、光源を一体化。高さ約50?までの立体物を読み取り可能で、導入・保守費用を低減した。
NECエンジニアリングはマシンビジョン分野向けに、縮小光学系スキャナを用いた「スキャナ方式ラインカメラ」を販売開始した。出荷開始は2014年4月の予定だ。
スキャナ方式ラインカメラは、業界で初めて「縮小光学系スキャナ技術」を採用し、カメラ、レンズ、光源を一体化した。高さ約50?までの立体物を読み取ることができる。一般的にスキャナは厚みのないものを読み取るが、同社では縮小光学系スキャナは被写体と密着していなくてもピントが合いやすいことに着目し、本製品を開発した。
本体に読み取り部分と光源を内蔵しているため別途レンズや光源を用意する必要がなく、導入費用の低減が可能。さらに、従来時間を要したカメラや光源などの最適化が不要なため、定期メンテナンスの回数削減により保守費用を抑えることができる。
インタフェースには、産業用カメラと画像入力ボードの接続規格カメラリンクを採用しており、既存ラインカメラからの置き換えが容易。
また、従来のラインカメラに比べて被写体までの距離を短くできることに加え、別途必要だった光源が不要なため、省スペース化できる。
NECエンジニアリングは、2014年度には同製品の「A3サイズ対応機」をラインアップに追加する予定で、検査装置メーカーや印刷関連機器メーカーなどに拡販し、ソリューションも含め今後3年間で6億円の販売を目指すとしている。
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