横浜ゴムは、韓国のクムホタイヤとの間で、タイヤに関する技術提携と株式の持ち合いを前提とした資本提携に向けて協議することで基本合意した。両社の2012年のタイヤ世界シェアを合算すると4.9%で、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤー、コンチネンタルに次ぐ第5位となる。
横浜ゴムは2013年12月2日、韓国のクムホタイヤとの間で、タイヤに関する技術提携と株式の持ち合いを前提とした資本提携に向けて協議することで同年11月29日に基本合意したと発表した。
技術提携については、主に将来に向けたタイヤ関連技術の研究開発を共同で行うため、技術交換契約を締結する予定である。この技術提携に合わせて、両社が相互に株式を持ち合う形での資本提携も行うとしている。技術交換契約の内容や、資本提携の具体的内容(株式取得の方法、規模、時期など)は今後協議するが、「できるだけ速やかに法的拘束力を有する正式契約の締結を目指す」(横浜ゴム)という。
横浜ゴムはタイヤの他、工業ゴムやスポーツ用品などの製造販売を行っている。2012年度(2012年12月期)の連結売上高5597億円で、このうちタイヤの売上高は4446億円だった。タイヤ工場は、日本を含め世界7カ国に12カ所を展開。従業員数は約2万人である。
クムホタイヤは、アシアナ航空などで構成される錦湖(クムホ)アシアナグループの中核企業の1つ。2012年の連結売上高は4兆706億ウォン(約3951億円)。タイヤ工場は、韓国、中国、ベトナムに8カ所を展開。従業員数は約1万1000人である。
資本提携の規模は未定だが、両社のタイヤ売上高を合計すると約8400億円に達する。ブリヂストンの調査によると、2012年の世界のタイヤ市場におけるシェアは、横浜ゴムが3.0%、クムホタイヤが1.9%。合計すれば4.9%で、ブリヂストン(シェア15.3%)、ミシュラン(同14.0%)、グッドイヤー(同10.1%)、コンチネンタル(同5.8%)に次ぐ第5位となる計算だ。
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