　Volvo Cars（ボルボ）は2013年11月28日（欧州時間）、優れた車両デザインから人間の感情がどのように反応するかについての実験結果を発表した。これは、同社が新世代のボルボ・デザインの可能性を示唆するコンセプトカー「ボルボ・コンセプト・クーペ」を開発する際に行ったもの（関連記事：新たなボルボ・デザインを示唆する「コンセプト・クーペ」、新型「XC90」に反映）。

　実験参加者は、MyndPlayの脳波を検知するヘッドセットを装着。いくつかの写真を見せながら、人間の感情の動きと深い関係を持つと言われる前頭前皮質の状態を計測した。一連の写真には、ボルボ・コンセプト・クーペ、デザインが悪く時代遅れと認知されているクルマ、幸せそうな赤ちゃん、泣いている赤ちゃん、“美しい”と認められている男性と女性が含まれている。

実験参加者は脳波を検知するヘッドセットを装着。「ボルボ・コンセプト・クーペ」をはじめいくつかの写真を見せながら前頭前皮質の状態を計測する（クリックで拡大）出典：Volvo Cars

　実験の結果、以下のようなことが分かった。

男性参加者は、泣いている赤ちゃんの写真よりも、カッコいいクルマ（ボルボ・コンセプト・クーペ）の写真を見た時の方がより大きく感情が動かされた
女性参加者は、泣いている赤ちゃんの写真を見たときに、男性参加者と比べて約2倍の感情の動きを見せた
74％の男性参加者が、カッコいいクルマを好ましく思うと回答
魅力的な男性よりもカッコいいクルマに感情を動かされた女性参加者は33％にとどまった
60％の男性参加者が、カッコいいクルマを運転することにより自信や力を与えられると感じると回答した

男性は前から、女性は後ろからが好き

　この実験と並行して2000人参加のアンケート調査も行われている。この調査では、男性の43％が、クルマの最大のアピールポイントを車両デザインと回答している。また、車両デザインで最も魅力的に感じる部分について、男性はフロントフェイス、女性はリヤデザインという回答が最も多かったという。

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