シーメンス・ジャパンが、外部からの不正アクセスを防ぐ制御セキュリティに対応したPLC「SIMATIC S7-1500 ファミリー」を発表。中/大規模の制御向けコントローラとして、19年ぶりに基本設計を刷新した。
シーメンス・ジャパンは2013年10月21日、同社の自動制御製品シリーズ「SIMATIC(ジマティック)S7 コントローラ」の新製品として、外部からの不正アクセスを防ぐ制御セキュリティに対応したPLC「SIMATIC S7-1500 ファミリー」を発表した。同年11月1日から出荷を開始する。
新製品は、中/大規模の制御向けコントローラとして、19年ぶりに基本設計を刷新したもの。PLC、オペレータパネル、パソコン制御、リモートI/Oで構成され、1つの統合ソフトウェアで全製品のプログラム開発が行える。また安全システムを実現する安全コントローラも用意されている。
今回新たに制御セキュリティに対応。以下の5つの機能により、制御セキュリティの多層防御を実現した。
万が一、コントローラにセキュリティの脆弱性が発見された場合には、設備に組み込まれた状態でもネットワーク経由でコントローラのOSをバージョンアップできる仕組みを搭載した。
また、制御システムの性能、設計環境、診断機能を強化。その他、表示パネル/ドライブ/ネットワークを統合するコントローラ設計支援ソフトウェア「TIAポータル」によって、システム設計からデバッグ、試運転、メンテナンスの工数の大幅な削減を実現している。
なお同製品は、同年11月6〜8日に東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア 2013(SCF2013)」に出展される予定だという。
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