PTCが米エニグマを買収――SLMをさらに強化製造マネジメントニュース

米PTCは、アフターサービス分野のソフトウェア開発ベンダーである米エニグマを買収した。PTCが得意とするSLM分野をさらに強化する狙いだ。

» 2013年07月25日 17時30分 公開
[三島一孝,MONOist]

 米PTCは2013年7月16日(現地時間)、アフターサービス分野のソフトウェア開発ベンダーである米エニグマ(Enigma)を買収したと発表した。買収により、同社が強みとして提供するサービスライフサイクル管理(SLM)ソリューションを強化していく方針だ。

 PTCは2012年に米サービジスティクスを買収し、SLM(サービスライフサイクルマネジメント)事業を強化。PLMシステムによる製品情報管理とともに、コールセンター業務やクレーム処理、パーツ管理などのライフサイクルを管理するメリットを訴えている(関連記事:サービス部門をプロフィットセンターへ――サービスは利益を生み出す宝の山)。今回のエニグマの買収により、同分野をさらに強化し製造業におけるサービス事業の収益化を推進する方針だ。




 エニグマの製品は、幅広いサービス情報を集約し、用途に適合し活用できる形で提供できるアフターサービスの情報プラットフォームを提供するもの。航空・宇宙、防衛など向けのアフターサービスソフトウェア「InService MRO」や電子部品カタログ「InService EPC」などの製品を提供している。

 PTCにエニグマの技術が加わることで、サービス部門における幅広い技術コンテンツ提供が可能となり、アフターサービスを行う技術者やエンドユーザーを効果的にサポートできるとしている。例えば、社内に点在するサービス関連情報(製品の技術情報など)を、PTC製品以外で作成したものも含め全て集約し、1つの情報基盤でアフターサービスを行えるようになる。

 PTC SLMセグメント ディビジョナルバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのリー・スミス(Lee Smith)は「2社のソリューションを組み合わせることで、情報の保管場所に関係なく、必要な情報を必要な人が必要な時に入手することが可能になる」とコメントしている。

Enigmaのサイト Enigmaのサイト

海外の現地法人は? アジアの市場の動向は?:「海外生産」コーナー

独立系中堅・中小企業の海外展開が進んでいます。「海外生産」コーナーでは、東アジア、ASEANを中心に、市場動向や商習慣、政治、風習などを、現地レポートで紹介しています。併せてご覧ください。



製造業向けクラウド

製造業向けクラウド
なぜ製造業にクラウドなのか、何が改善できるのか。

>>トップページはこちらから


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.