PTCは、ユーザーカンファレンス「PTC Live Global」の一環としてサービス部門を対象とした「Service Exchange」を開催。サービス部門は企業のブランドや製品のライフサイクルを管理する上で重要な部門であり、最適な管理を行うことでコストを抑え利益をもたらすプロフィットセンターになり得ることを訴えた。
米PTCは2013年6月9〜12日にかけて、ユーザーカンファレンス「PTC Live Global」を開催したが、その一環として2013年6月12日にサービス部門を対象にした「PTC Live Service Exchange」を開催した。
米PTCのユーザーカンファレンスは毎年恒例だが、サービス部門を対象としたService Exchangeの開催は初めて。PTCは2012年に米サービジスティクスを買収し、SLM(サービスライフサイクルマネジメント)事業を強化。今回は同社のソリューションによるサービス部門のビジネス革新に対するアピールを行うとともに、ユーザー企業のサービスへの取り組みを紹介した。
今回のPTC Live Globalは「Transform(変革)」がキーワードとなっているが(関連記事:製造業を揺さぶる7つの力とは?――「今こそ変革が必要」と訴えるPTC社長ヘプルマン氏)、そのうちの1つとして「サービス化(Servitization)」を大きな流れとして挙げる。
製造業が提供すべきものは、単純に製品を送り届けることだけではなくなっている。製品によって得られる「顧客体験をベースとした効果」だ。例えば、エアコンを購入するとき、顧客にとってエアコンを所有することが目的ではなく、“快適な温度環境”を得ることが目的だ。製品販売だけでなく、その“快適な温度環境”そのものを提供するという製造業のサービス化が進もうとしている。
そういう大きな流れがある一方で、現実的なところとして、まずアフターサービス事業のビジネスモデル変革が求められている。アフターサービス情報と製品設計・開発情報の一元管理や、アフターサービスに求められるパーツ管理など、サービス情報の最適な管理とフィードバックを実現することで、顧客に対して企業が提供するサービスのサイクルを完成させることができる。
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