ダイキン工業とチームラボは、自然の雲に映像を投影する「雲プロジェクト」に共同で取り組み、2013年9月10〜12日に雲海の名所の1つ、北海道星野リゾート トマムにて、雲海への映像投影に挑戦する。
ダイキン工業とチームラボは2013年7月24日、自然の雲に映像を投影する「雲プロジェクト」に共同で取り組み、同年9月10〜12日に雲海の名所の1つ北海道星野リゾート トマムにて、雲海への映像投影に挑戦すると発表した。
雲プロジェクトは、大空に浮かぶ自然の雲に美しい映像を投影し、自然とアートを一体化させた迫力ある作品を通じて、多くの人々が感動を共有できる時間・空間を創造することを目的として、2012年1月に発足したプロジェクトだ。
総合空調メーカーであるダイキン工業は、同社の空調技術を活用し、空気と水が作り出す雲に芸術的な表現を加えることで、見る人に大きな感動を与え、空気や湿度に対する興味・関心を高めることを狙う。一方、テクノロジーとアートを融合したさまざまなデジタルアートソリューションを手掛けてきたチームラボは、本プロジェクトを通じて“未知なる新しいアート”を世に送り出すことを目指す。
自然の雲に映像を投影するには、映像の投影に理想的な雲の条件や出現率について分析する必要がある。ダイキン工業は2012年6月に、エアコンの冷暖房メカニズムであるヒートポンプ技術や湿度コントロール技術を応用した「雲生成装置」を独自開発し、雲を再現することに成功。この雲生成装置で作り出した人工雲で、チームラボとさまざまな映像シミュレーションを繰り返すことにより、映像を鮮明に投影するために必要な「色調」「形」「光量」などをノウハウとして蓄積してきたという。さらに、雲に映すという特有の条件下で、その可能性を引き出せるような映像表現を追求してきたとのこと。
2013年6月に、星野リゾート トマムで、テスト映像を用いた投影実験を実施。その際、投影場所などを試行錯誤した結果、スクリーンに映し出したような質の高い映像の投影に成功。雲の発生率や成功要因について考察を深めることができたという。
なお、映像投影の様子は、7月24日にオープンする「雲プロジェクト特設サイト」にて配信される予定だという。
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