日産自動車と三菱自動車は、両社で共同開発した新型軽自動車である「DAYZ」と「DAYZハイウェイスター」、「eKワゴン」と「eKカスタム」が、発売後1カ月で合計4万8000台を受注したと発表した。これは、ホンダの「N BOX」が発売後1カ月に受注した台数の1.8倍に上る数字だ。
日産自動車と三菱自動車は2013年7月8日、両社で共同開発した新型軽自動車の発売後1カ月の受注台数を発表した。日産自動車は、「DAYZ」とDAYZのカスタムモデル「DAYZハイウェイスター」を合計3万台(月間販売目標台数8000台の3.75倍)、三菱自動車は、「eKワゴン」とeKワゴンのカスタムモデル「eKカスタム」を合計1万8000台(月間販売目標台数5000台の3.6倍)受注した。両社の軽自動車開発の合弁企業であるNMKVが設計し、三菱自動車の水島製作所(岡山県倉敷市)で生産するハイトワゴンタイプの軽自動車としては、総計で4万8000台を受注したことになる。
DAYZとDAYZハイウェイスターの受注内訳は、それぞれ42%と58%。DAYZは「Xグレード」が25%、DAYZハイウェイスターは「Xグレード」が27%、「Gグレード」が24%と売れ筋が集中した。3グレードとも、アイドルストップシステムの搭載によりJC08モード燃費が29.2km/l(リットル)で、「アラウンドビューモニター」に対応したディスプレイ付き自動防眩式ルームミラーも備えている。
一方、eKワゴンとeKカスタムの受注内訳は50%ずつとなった。eKワゴンは「Mグレード」が25%、「Gグレード」が22%で、eKカスタムは「Gグレード」が21%、ターボ搭載モデルの「Tグレード」が23%を占めた。eKワゴンのMグレードを除く3グレードは、アイドルストップシステムとディスプレイ付き自動防眩式ルームミラー(eKワゴンとeKカスタムはバックモニターにのみ対応)の両方を搭載している。
軽自動車市場の競争が激化するきっかけとなったホンダのスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車「N BOX」は、2011年12月の発売から1カ月間の受注台数は2万7000台で、月間販売目標台数である1万2000台の2.25倍だった。DAYZやeKシリーズと競合するハイトワゴンタイプの「N-ONE」は、2012年11月の発売から1カ月間の受注台数は2万5000台で、月間販売目標台数である1万台の2.5倍を達成した。同じくハイトワゴンタイプ軽自動車であるダイハツ工業の「ムーヴ」は、2012年12月の改良新発売から1カ月間の受注台数は2万1000台で、月間販売目標台数1万2000台の1.75倍を記録している。
DAYZとeKシリーズの発売1カ月後の受注台数は、これらの競合他社の新型軽自動車よりも多い。また、一般的に自動車と比べて販売台数が多いとされるスマートフォンと比べても、NTTドコモの2013年夏モデルの「ツートップ」から外れた、パナソニックの「ELUGA P」の1万5000台やNECの「MEDIAS X」の1万台を大幅に上回る(関連記事:ドコモ“ツートップ以外”が大不振 国内メーカー製、各機種10万台未満)。
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