三菱自動車は2013年1月24日、国土交通省に「i-MiEV」や「MINICAB-MiEV」などの電気自動車(EV)5820台のリコールを提出した。リコールの原因は、ブレーキ負圧電動ポンプの不具合。海外に輸出した8966台にも同様の不具合があるという。
三菱自動車は2013年1月24日、国土交通省に「i-MiEV」や「MINICAB-MiEV」などの電気自動車(EV)5820台のリコールを提出した(国土交通省のWebページ)。対象となるのは、i-MiEVが、2011年7月28日〜10月20日に製造した1237台と、2011年11月30日〜2012年6月29日に製造した2155台。MINICAB-MiEVは、2011年11月24日〜2012年10月26日に製造した2416台。スズキ向けにOEM生産している「EVエブリイ」も、2012年2月15日〜2012年2月17日に製造した12台が含まれている。
リコールの原因は、ブレーキ倍力装置に負圧を供給するブレーキ負圧電動ポンプ。不適切な加工によって先端が鋭利になったローターや、不適切な検査によって見逃がされた亀裂の発生したベーンによって、負圧ポンプが作動せず、制動距離が長くなる恐れがある。改善措置としては、全対象車のブレーキ負圧電動ポンプを正常に動作するものに交換するとしている。
三菱自動車によれば、欧州を中心に輸出したi-MiEV(海外名は「Mitsubishi i」)8966台にも同様の不具合があるという。このため、海外の法規に照らし合わせて、リコールなどの対応を検討している。
三菱自動車のEVの累計出荷台数は世界全体で約3万台。このほぼ半数となる1万4786台に、今回のリコールの原因となった不具合が存在したことになる。
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