米EPAは2012年モデルの燃費ランキングを発表した。1位は「i-MiEV」、2位は日産自動車の「リーフ」である。ただし、ホンダの「フィットEV」はEPAのランキングには加わっていない。
三菱自動車の製造・販売会社である米Mitsubishi Motors North Americaは、2011年11月18日、「i-MiEV」の北米仕様車「Mitsubishi i」(図1)が、米EPA(環境保護庁)基準の燃費ランキング「Fuel Economy Leaders: 2012 Model Year」(2011年11月17日現在)で1位を獲得したと発表した。
EPAは燃費性能を3種類の数値で表している。「combined」は市街地と高速混合走行性能、「city」は市街地走行性能、「highway」は高速走行性能だ(図2)。
i-MiEVの燃費性能は、112(combined)/126(city)/99(highway)。なお、2位の日産自動車「リーフ」は99/106/92、5位のトヨタ自動車「プリウス」は50/51/48である。
なお、「Los Angeles Auto Show」(2011年11月16〜17日、ロサンゼルスで開催)でホンダが公開したEV「フィットEV」は電費性能世界一をうたっているものの、比較基準が異なっており、このままでは優劣が付けにくい(関連記事:ホンダの「フィットEV」、電費性能世界一をうたう)。
北米仕様車は2011年10月28日に生産を開始したばかり。2011年11月下旬から米国西海岸の3州で販売を開始*1)し、2012年度末までに北米とカナダ全域での販売を開始する予定だ。
*1) 2011年12月8日(現地時間)に納車を開始した(12月9日に追記)。
北米仕様車は、米国の安全基準に適合するため、日本仕様車と一部が異なる。例えば、乗員の着座位置を検知して展開量を制御するアドバンスドエアバッグシステムや、タイヤ空気圧モニターなどの安全装備を新たに採用した。さらに前後バンパーを大型化し、全幅を110mm拡大して安全性と安定性を高めている。さらに北米の顧客ニーズに対応するため、モータートルクを16Nm/rpm高めて196Nm/rpmにした。
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