「ポキポキモータ」採用のEPS用モーター、三菱電機が次世代品を公開:エコプロダクツ2012
三菱電機が、「エコプロダクツ2012」で、電動パワーステアリング(EPS)用モーターの次世代品を公開。現行品と比べて、体積を50%、重量を30%削減することに成功している。
三菱電機は、環境関連製品・技術の展示会「エコプロダクツ2012」(2012年12月13〜15日、東京ビッグサイト)において、電動パワーステアリング(EPS)用モーターの次世代品を展示した。
同社は、排気量2リットルクラスの車両向けに、高密度化が容易な独自のステータ構造を採用した「ポキポキモータ」を搭載するEPS用モーターを量産出荷している。
「ポキポキモータ」を搭載するEPS用モーターの説明パネル(クリックで拡大)
今回展示した次世代品は、量産出荷中の現行品と比べて体積を50%、重量を30%削減することに成功している。モーターの動作を制御するECU(電子制御ユニット)について、挿入部品を表面実装部品に置き換えるなどして大幅に小型化することで実現した。
実際に、現行品でモーター部の上に搭載されているECUは、次世代品ではモーター部に内蔵されている。
EPS用モーターの現行品(左)と次世代品の比較(クリックで拡大)
- 日産が提示するステアバイワイヤ技術の可能性
日産自動車は、ステアリングホイールによる操舵とタイヤの切れ角の変更を独立に制御できるステアバイワイヤ技術を開発した。自動車を、機械式ステアリングの制約から解放するこの技術にはどのような可能性が詰まっているのだろうか。
- 「ISO26262対応の開発体制を2014年度にグローバル拡大」、ジェイテクトが講演
自動車向け機能安全規格ISO 26262に対応するためには何が必要なのか。MONOistオートモーティブフォーラム主催のセミナーで講演した、電動パワステ大手のジェイテクトでISO 26262対応プロジェクトを主導する益啓純氏は、自社の取り組み事例を紹介しながら、プロセスの改善とトレーサビリティの確保の重要性を説いた。さらに、2011年7月にISO 26262対応を終えた開発体制を進化させて、2014年度を目標にグローバルの開発拠点に拡大する方針も明らかにした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.