ハカセによるプチコンの概要説明は前回まででおしまい。今回から、いよいよプチコンによる本格BASICプログラミングに挑戦する。まずは、誰もが一度は通った(!?) 懐かしの「じゃんけんプログラム」を作るゾ!
ざっとプチコンの主要機能をなぞってきた本連載ですが、今回から、お待ちかねの本格的なプログラミングに挑戦していきます!
――といっても、まずは“単純なところ”から始めることにしましょう。
連載第1回「BASICって何? いや、Visualじゃない方ですがナニカ」で、初歩中の初歩である「HELLO WORLD!」プログラムを作成しました。覚えていますでしょうか? このソースコードを実行するのに、「RUN」コマンドを使いましたね(画像1)。
PRINT"HELLO WORLD!"
これで「PRINT」命令による表示のことはもう万全(!?)なので、次はキー入力や演算、変数のやりとりのサンプルを見ていきましょう。お題は、誰もが一度は通過した「じゃんけんプログラム」です。
CLS:CLEAR 'ガメンクリア・ヘンスウクリア DIM MSG$(6) 'ハイレツ 'メッセージ DATA グー,チョキ,パー,アイコ,マケ,カチ FOR I=0 TO 5 READ MSG$(I) NEXT
今回は、いきなりプログラミングから始めてみたが……。どうじゃ? 読んでみれば意外にどんなコトをしとるか分かるんじゃないかの? BASIC言語といっても、他の言語と同じ名前の命令やよく似た機能は多いものじゃよ。
とか何とか言いつつ、“コメント”を細かく書いているあたりに、自信のなさを感じるゼ……。BASICじゃ、コメントは『'』で書くんだナ。
取りあえずここまでが、じゃんけんプログラムの『初期設定』部分だね。
配列変数の書式なんかもちょっと見慣れないけど、似た形式もあるから大体の想像はつくね。
『$』記号が付いた変数は“文字列”を格納する型の変数、『()』で囲んであるのが配列の要素数、それを宣言するのが『DIM』命令ってところかな?
どの記述がどのプログラミング言語に対応するか、ちょっとしたクイズになりそうじゃな。まぁ、ワシじゃと最初に学んだのがBASICなので順序は逆になるがの。
『READ』命令はファイルを読み込むんじゃなくて、直前の『DATA』にある文字列を格納してるんだね。これだと『MSG$(0)』に入るのは『グー』ってことか。
ケッ!! どいつもこいつも物分かりの良いオリコウさんだナ! 『FOR』の文法なんか見覚えがねェーしヨ! オレはよく分かんねェーぞ!!
フム。主流のプログラミング言語と比べるとそれはあるじゃろうな。じゃが、『NEXT』で折り返すことさえ分かれば、むしろカンタンではないかの?
『I=0』から(FOR)……『5』まで(TO)……次に(NEXT)進めるってことだね。
さよう。英単語の組み合わせが多いので、曲がりなりにも『読み下し』がしやすいというのはBASICの特徴じゃな。『初心者向け』と言われるゆえんの1つじゃ。
フン。『I++』もナシで勝手に値が増えてくのは、オレ的にどうかと思うんだが……。
ま、まぁ、そのことなら『NEXT』という言葉が示しとると言えるじゃろ。ワシもよく知らんけど(テヘッ)。
……。
うーん……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.