BASIC言語をニンテンドーDSi/3DSで動かせる「プチコンmkII」。ちょっとレトロ、でもとっつきやすいBASICを使ったプログラミングをイチから解説!! 公式Webサイトでもおなじみの4人組と一緒にお届けします。
「80年代は最高だった」――。映画『レスラー』の中で、ミッキー・ロークふんするプロレスラーのランディが振り返る「80年代」とは、プロレス、そしてロックとポップスの何度目かの黄金時代でした。
ランディと似た世代の観客にとっては、それぞれの青春に照らし合わせてグッとくる名シーンでもありますが、コンピュータの世界でも同じように「80年代は最高だった」と言えるかもしれません。
ハルク・ホーガンの、モトリー・クルーの記憶が色あせないように、当時の「マイコン」体験は今なお幸福な輝きを失っていません。その体験を後押ししたのは「BASIC(ベーシック)」という極めて扱いやすく、広く浸透していたプログラミング言語でした。
本連載でご紹介する、ニンテンドーDSiウェア「プチコンmkII」(開発元:スマイルブーム)は、そんなBASICを現代の技術で復活させたソフトなのです(関連記事)。
オウオウ、随分宣伝クセェじゃねえか。そもそも80年代になじみのねえオレには、何もかもピンとこねえぜ!
前書きの全否定から入るとは……、さすが現代っ子らしい手厳しさじゃのう。まあ、かれこれ25年ばかり昔の話じゃから、@IT MONOist読者の中でも若い世代にはBASICといってもなじみは薄かろう。
Visual Basicなら知ってるけど……。
それも一応BASICが基礎になっているとはいわれるが、もはや完全な別物じゃな。BASICとは、そう……GUIとか構造化とかオブジェクト指向とかがほとんど考えられていない言語、と考えればイメージしやすいじゃろうか。
信じられねえほど、いいところがカケラもねえ!
まあまあ。確かに不便に聞こえるじゃろうが、ある程度プログラムを分かった目から見ると、これはこれで長所でもあるのじゃ。
さすがに懐古趣味的な気がしますが?
言ってくれるのう。じゃがマジ話、起動した瞬間にいきなり実動コードを書き始められて、気が向いたときにコンパイルも何もなしに実行できる、という開発環境は今どき少なかろう。
それは、まあ……。そういう意味では手軽なのかな?
構造化もオブジェクト指向も気にしないというのは、不便もあるじゃろうが、考えること、覚えること、準備することが少ないともいえる。思い付くままガチャガチャとプログラムするにはもってこいなのじゃよ。
個人レベルのパーソナルなプログラム向きではあるかもしれませんね。
さよう! しかも、ハードはあのニンテンドーDSi/3DSじゃ。パワフル、そしてコンパクト。BASIC全盛期なら『塗りつぶし』だけで数秒かかり、ディスプレイ込みで十数kgあったものが、プチコンでははるかに高速で、手のひらサイズなのじゃよ!
また宣伝クサくなってきやがった……。
あと、当時は数十万円したが、プチコンならたったの800円じゃよ。
うるせえ! この資本主義の犬がァー!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.