前ページで設計したモールドベースは、同社が独自に培ってきた加工ノウハウに基づいて、工程割り付け(工具選定と段取り)とNCデータ出力を自動実行する。3次元単独図に付加された材質や生産関連の情報はこのフェーズで活躍する。
以下の動画にあるベースは裏表の2面加工となっており、それらを同時かつ自動で工程設計・割り付けが可能だ。
このケースでは加工パスが55本作られた。これらの処理を瞬時に自動実行できる。金型加工における段取りから後処理までの作業は、従来10時間かけていたところ、この自動化により1時間まで短縮した。
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後編では、金型設計全体のフローに占める割合が大きいエジェクタピンの設計について紹介する。山形カシオのユニークな新人研修制度についても取り上げる。
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