アウディが開発した電動アシスト自転車のコンセプトモデル「Audi e-bike Worthersee」は、最大出力2.3kWのモーターを搭載しており、最高時速80kmで走行することができる。実機を使ったスタント走行の映像も公開された。
Audi(アウディ)は2012年5月11日(欧州時間)、電動アシスト自転車のコンセプトモデル「Audi e-bike Wörthersee」を発表した。実機を使ったスタント走行の映像も話題になっている。
Audi e-bike Wörtherseeは、スタントやスポーツ走行向けに開発された電動アシスト自転車である。ハンドル、フレーム、ホイールなどに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用して車体重量を大幅に軽量化するとともに、最大出力2.3kWのモーターや、容量530Whのリチウムイオン電池から構成される電動システムも搭載している。電動システム以外の車体重量は11kg、電動システムを含めた総重量は21kgである。
スタントやスポーツ走行を行うために5つの走行モードが用意されている。「Pureモード」は、電動アシストを使用しない。電動アシストを使用する「Pedelecモード」は、最高時速80kmが可能で、電動アシストは50〜70km程度持続する。「eGripモード」は、モーターだけで走行するモードで、最高時速50kmとなっている。「Wheelieモード」では、前輪を浮かせて走るウィリーやバック走行を容易に行えるように、電動システムが操作をアシストしてくれる。「Trainingモード」は、トレーニング走行用のモードになっている。
なお、これらのモードは、ハンドル中央の下部に設置されているサイクルコンピュータを使って選択する。また、このサイクルコンピュータは、スマートフォンとWi-Fi接続で連携する機能も備えている。
また、5月16日(欧州時間)からは、Audi e-bike Wörtherseeのスタント走行映像がYouTubeで公開されている。バイクトライアル選手のJulien Dupont氏が、走行モードを変えながら街の中を走行する映像だ。
「Audi e-bike Wörthersee」の爆走映像
ちなみに市販の電動アシスト自転車は、モーター出力は数百W以下であり、時速25〜30kmで電動アシストを停止するといった制限がある。
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