エーアイは、同社の組み込み機器向け音声合成ライブラリ「micro AITalk」を、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けに軽量化し、「micro AITalk for ニンテンドー3DS」として販売する。
エーアイは2012年4月10日、放送設備やカーナビゲーションシステム/PND、スマートフォンなどのアプリケーションで採用されている同社の組み込み機器向け音声合成ライブラリ「micro AITalk(マイクロエーアイトーク)」を、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けに軽量化し、「micro AITalk for ニンテンドー3DS」として販売することを発表した。ライブラリ形式での提供となる。
同製品は、micro AITalkと同様、同社の音声合成エンジン「AITalk」をベースとしている。コーパスベース音声合成(別名で、単位選択合成とも呼ばれる)方式を採用し、より人間らしく自然な音声で、自由に音声合成を行わせることができるのが特長である。また、同製品で提供される話者のラインアップも充実しており、女性4人、男性1人、女の子1人、男の子1人の計7人と、ゲームに合わせた声の選択が可能だ。さらに、タレントや声優といったオリジナルの話者の音声を、音声合成用データベース(音声辞書/韻律辞書)として作成することもできる。
同製品を組み込んだニンテンドー3DSのゲームタイトルであれば、プレーヤー(利用者)が任意に付けた名前や、取り込んだテキストを自然な音声でリアルタイムに読み上げることができる。
例えば、ゲーム声優と同じ音声合成用データベースをあらかじめ作成しておけば、それを利用して、人気の美少女ゲームのヒロインやかわいいキャラクターに好きな名前を呼ばせることが可能だ。さらに、ニンテンドー3DS本体の通信機能などにより取り込まれた、ニュース、お知らせ、SNSなどのさまざまなテキスト情報を、ゲーム中のキャラクターに読み上げてもらうこともできる。
区分 | 説明 |
---|---|
ハードウェア | ニンテンドー3DS |
ROM使用量 | 10Mバイト(音声DBサイズ:1話者当たり10Mバイト) |
RAM使用量 | ヒープサイズ:11Mバイト(音声DBサイズ:1話者当たり10Mバイト+1Mバイト程度) スタックサイズ:4096Kバイト |
ファイル形式 | 16KHz 16bit Linear PCMモノラル |
表 仕様(※上記の値は参考値であり、実際の開発環境により異なる) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.