東京電力によるメガソーラー設置が相次いでいる。2011年8月の浮島(川崎市)に続き、12月には扇島(川崎市)、2012年1月には米倉山(甲府市)で発電を開始する。
メガソーラーの勢いが止まらない。川崎市と東京電力は、2011年12月19日、国内最大規模となる「扇島太陽光発電所」(川崎市川崎区)の運転を開始したと発表した(図1)。最大出力13MW(1万3000kW)は、関西電力の「堺太陽光発電所」(堺市西区)の10MWを上回り、国内最大である。
東京電力は2011年8月に「浮島太陽光発電所」(川崎市川崎区、最大出力7MW)の稼働を開始しており、川崎区だけで出力20MWに達した。年間発電量は、約2110万kWhを見込む。これは一般家庭約6000軒に相当する。
メガソーラー建設は日立製作所が受注し、2010年4月に着工。京セラの結晶Si(シリコン)太陽電池モジュールを6万3792枚敷き詰めた。なお、図1にあるように、架台の設置角度は出力が最大となる30度ではなく10度にとどめた。「アレイが受ける風荷重を小さくする効果がある」(東京電力)。風荷重を小さくすると架台の材料コスト、設置コストを低く抑えることができるためだ。
毎日の発電量を東京電力のWebページから閲覧可能だ(図2)。
なお、東京電力は山梨県と共同で、同社の第3のメガソーラーである「米倉山太陽光発電所」(甲府市)を建設中である(図3)。最大出力は10MW。2012年1月に運転開始を予定している。
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