中部電力が太陽光発電の実績を積み上げている。2011年1月には長野県で1MW、今回は愛知県で7.5MWのメガソーラーを立ち上げた。2014年には静岡県で8MW規模の運転を開始する予定だ。
中部電力は、2011年10月31日、中部地方最大となる「メガソーラーたけとよ」(愛知県武豊町)の営業運転を開始したと発表した(図1)。出力は7.5MWであり、関西電力の「堺太陽光発電所」(出力10MW)に次ぐ規模のメガソーラーである。年間発電量は730万kWhを予定する。これは一般家庭2000世帯に相当する発電量だ。「当初は出力7MWを計画していたが、太陽電池モジュールの配置などを工夫することで、出力を高めた」(中部電力)。
単結晶Si(シリコン)太陽電池モジュールを3万9168枚設置した。設置角度は20度。試運転の結果、出力変動を抑制しなくても、系統連系には問題がないことが分かったという。
同社は再生可能エネルギーへ投資している。2011年1月には「メガソーラーいいだ」(出力1MW、長野県飯田市)の営業を開始した。2011年10月21日には、東亜合成、東芝、東レ、三井化学、三井造船、三井物産が計画する「たはらソーラー・ウインド共同事業」(出力56MW、愛知県田原市)の事業化検討に参加している。さらに、2014年には「メガソーラーしみず(仮称)」(出力8MW、静岡市清水区)の営業運転を予定している。
風力発電では御前崎風力発電所(出力6MW、静岡県御前崎市)の営業運転を2010年2月に開始、2011年1月には同発電所の2期工事を終え、さらに出力を16MW追加している。この他、グループ企業が3カ所の風力発電所を運営している。
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