静岡県袋井のエコパで9月9〜12日に行われた第7回全日本学生フォーミュラ大会は無事終了。上智大の連続優勝記録、東大が食い止める。
自動車技術会は2009年9月9〜12日、静岡県袋井市内の小笠山総合運動公園(通称「エコパ」)にて「第7回 全日本学生フォーミュラ大会」を開催した。今年は日程中、曇りがちで降雨が心配されたものの晴れ間ものぞき、最終日のデザインファイナル時に若干の小雨がぱらついた程度。
第7回の総合優勝は東京大学で、ついに悲願達成となった。今年の車両ではハブベアリングの種類を変更するなどしてシャシー剛性を高め、低重心化したという。基本的なレイアウトは変わらないが、昨年搭載していた4WSは、今回は採用を見送った。
上智大学は第2位と連続優勝記録はストップとなったものの今年も大健闘。同校の車両は、今年からカーボンコンポジットモノコックフレームを採用。オーストラリアの学生フォーミュラ参加校を参考にしたとのことだ。東京大学と上智大学は11日に行ったエンデュランス・燃費審査の走行でも対決し、点数は僅差で東京大学がリードした。第3位には、横浜国立大学がランクインした。同校は、ベストWebサイト賞も受賞した。
常連出場校で優勝経験もある金沢大学はデザインファイナル5校に選出されたものの、エンデュランス審査でリタイアとなり大きく失点。それでも総合12位に入賞し、CAE特別賞を受賞した。自作ECUの実装が特色である同校の車両は今年からCAN(Controller Area Network)も導入した。
ルーキー賞はタイからやってきた「モンクット王トンブリ工科大(King Mongkut's University of Technology Thonburi)」が受賞した。同校はタイの学生フォーミュラ大会の優勝校。
競技種目別表彰など詳しい結果は公式ページのデイリーレポート(pdf)で確認できる。
ほか電気自動車(EV)のテスト走行(静岡理工科大学、横浜国立大学、自動車技術会 中部支部の3台の車両)や、シートベルト着用の重要性を理解するための安全技術体験コーナーなど一般来場者向けイベントも行った。
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