車とバイクが大好きなモノづくりコンサルタントから見た「全日本学生フォーミュラ大会」とは。2017年も楽しくレポートします! 最終回はあの大学と、大会のトップ2に話を聞いた。【訂正あり】
第15回全日本学生フォーミュラ大会レポート最終回は、トップ2チームの登場です。今回は大会の審査スケジュールが一段落し、既にピットを引きはらいつつあるタイミングでのインタビューでしたが、非常に興味深いお話が聞けました。上位入賞のカギはどこにあるのかがお分かりいただけると思います。
まずは開催地・静岡のチームであり、筆者がもう5年以上工学部大学院客員教授として年に数回ゼミ形式の講座を担当させていただいている静岡大学です。大会当日、きちんとインタビューができなかったので、マシンの簡単な紹介にとどめます。
静岡大学のマシンは2015年までエンジンをドライバーの右側に置く、
独特のレイアウトを取っていました。2016年からはそれをやめ、一般的な
ミドシップマウントに変更しました。スズキGSX-R600のエンジンを縦置きするシャフトドライブは、このチームの伝統ともいえる装備です。
今回の成績は、なんと6年ぶりの全動的審査完走で、昨年の48位から12位とジャンプアップ、リーダーの倉健雄さんを中心としたサークル活動の成果です。既に2018年(以下、来年)の大会に向け活動が始まっています。テーマは「つなぐ」。新リーダー村上達亮さんを中心に、メンバー、先生方、OB/OG、そしてスポンサーがどうつながって成果を上げていくのか。来年の大会に期待大です!
カウルに並んだスポンサーロゴ 私の尊敬する国本工業さん、写真にはありませんが若き経営者が元気に経営する桜井製作所さんをはじめ、浜松のモノづくり企業の名が並びます
大会会場には自動車やモーターサイクル関連のメーカーブースが多数並びます。筆者の目を引いたのがこのマシン、オーストリア製「KTM 1290 SUPER DUKE GT」です。2015年の第13回大会で優勝を果たしたオーストリアのグラーツ工科大学がKTMの単気筒エンジンを搭載し、ぶっちぎりの速さを見せつけてくれたことを思い出したとともに、静岡大学のマシンとカラーリングがなんとなく似ていたので写真を掲載しておきます。
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