さて今年のレポートの最後を飾るのは、ディフェンディングチャンピオンであり、今回も優勝、連覇、そして3度目の優勝を果たした京都工芸繊維大学です。全ての審査を終え、疲れ切っているところに恐縮しながらお邪魔して、リーダーの野渕領平さんにお話をお聞きしました。
K 多分優勝かな? というウワサですが、いかがですか?(最終結果が出る前でした)
野渕さん(以下N) はい、エンデュランス出走前にシミュレーションをして、どれくらいのタイムを出せば優勝できるかを確認していますので、多分大丈夫かと思います。
S はい、実は先ほどOBで大会運営スタッフでもある橋本優さんにもお会いして少しお話を聞いたのですが、マネジメントがサークル活動の域ではなく、もはやレーシングチーム並みですよね(関連記事:トラブルがなければ必ず上位に行ける! ――京都工芸繊維大学)。
K 走りも素晴らしかったですね! 1人目のドライバーさんは新人なのにパイロンタッチ1つ、2人目の方はノーミスでしたもの。今年のマシンのコンセプトをお聞かせください。
N 基本は昨年のアップデートで、良いところをさらに伸ばそうという方針です。
S ドライバー交代の時にエンジン再始動にてこずっていましたよね? 結構時間ぎりぎりだったでしょ?
N はい、もう少しで時間超過のペナルティーを課されるところでした。来年の改善テーマの1つですね。
S そう、実況で言ってたけど、2人目の3週目にベストラップ狙いに行くと言って、実現させたよね?あれはどういうことなの?
N はい、優勝するためには毎周1分何秒以下で走ればよいと分かっているのですが、3周目だけは攻めたいという希望もあり、そのようにしました。橋本さん通じて実況の方に伝わっちゃったみたいですね(笑)
K 有言実行、カッコいいです!
S 今部員は何人いるの?
N 今年は45人です。1回生が17人入部しました。
S それだけの人数になると、まとめるのが大変でしょう? 45人だけど実働部隊は少ないとか。
N そうですね、静的審査、動的審査で直接活動をしているメンバーは半分くらいで、あとは1回生だったりサポートに回る人だったりです。でも、今日の優勝は45人で勝ち取ったものです。
S お、リーダーとして素晴らしいコメントですねぇ! 静的審査も成績良かったでしょう?
N はい、全体で2位。コストレポートは1位をいただきました。
S コストレポートって、あの1000ページにも及ぶ分厚い計算書を作るんでしょ?
N はい、6月の提出直前はみんな寝ず、食わずで頑張っています。
S デザインファイナルには行けなかったんですね。
N 候補には上がったそうなのですが、外装のフィニッシュがあまり美しくないとのことで出られなかったそうです。
S そこは伝統って言えば伝統だよね。でも決してデザインが悪いとは思わないけど。
N はい、私たちは見た目よりも速さ重視のチームです。そこはおっしゃる通り伝統かもしれません。
K 多くのチームがマネジメントに苦労されているようですが、その点はどうですか?
N 実は今年は3回生がいないので、4回生メインで活動してきましたが、本来は3回生が中心でやるサークルなんですね。そこで今年は引き継ぎの年位置付けて、技術伝承を軸に活動をしてきました。教育したり、マニュアル作ったりですね。ですから今年はちょっとした穴の年だったんです。それで優勝できたのは素直にうれしいです。来年の活動のモチベーションになりますから。
K 技術伝承がうまくいかずに成績を落としていったチームも過去に見てきました。野渕さんとしてはこれで技術伝承はうまくいったとお思いですか?
N まだまだ伝えきれていません。大会が終わればすぐに2018年の大会に向けた新体制が組まれ、設計スタートです。そこで伝えていきます。
S 来年は3連覇がかかっているし、ディフェンディングチャンピオンとして各校からのマークがきつくなって来ますよ! そんな中での活躍、期待しています!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.