JSOLは、自動車組み立て時の品質上の最重要管理ポイントを可視化するCAEツール「JWELD CpAnalyzer」の提供を開始した。「スポット溶接専用固有ひずみ法」を活用し、単品部品寸法のばらつきが組み立て品質に与える影響を分析することで、製造コストの最小化を支援する。
JSOLは2026年5月11日、自動車組み立て時の品質上の最重要管理ポイントを可視化するCAEツール「JWELD CpAnalyzer」の提供開始を発表した。
国内輸送機器メーカーの技術提供を受けて開発したもので、「スポット溶接専用固有ひずみ法」を活用し、単品部品寸法のばらつきが組み立て品質に与える影響を分析することで、製造コストの最小化を支援する。
JWELD CpAnalyzerは、スポット溶接後の組み立て構造がどのように変形するかを予測するシミュレーション手法を採用する。同ツールは、同社の高速計算技術と輸送機器メーカーの知見を組み合わせて開発したもので、寸法のばらつきを人工的に生成したデータを反映した組み立て形状を予測できる。これにより、実物を試作せずに組み立て品質を予測可能とした。
また、最重要管理ポイントを専用画面で可視化するとともに、溶接点がそれらのポイントに与える相関関係も表示する。形状設計や工程設計の段階で品質上の課題を特定することで、金型修正や治具調整などの手戻りを削減し、開発リードタイムの短縮につなげる。
従来の自動車開発では、複数の試作品で寸法のばらつきを計測しており、設計確定後に精度不足が判明する場合があった。そのため、現場対応に起因するコスト増加の回避が課題となっていた。
同社は今後、同技術をスポット溶接以外の工程へ転用することも視野に入れつつ、自動車業界以外の製造業への展開も進める方針だ。
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