応用技術は、「金型加工における課題と自動化の実態」に関する調査結果を発表した。調査では、金型製造業界で働く人の4割超が人手不足を課題に挙げたほか、CAMでの加工パス生成やデータ修正に多くの工数がかかっている実態が明らかになった。自動化に期待する効果としては、「リードタイムの短縮」が上位となった。
応用技術は2026年5月27日、「金型加工における課題と自動化の実態」に関する調査結果を発表した。
同調査では、金型加工現場の課題として40.6%が「人手不足」と回答した。次いで「加工ミス」が31.4%、「業務の属人化」が30.4%となった。現場のリソース不足に加え、特定の人員に業務が集中することで、ミスを誘発しやすい環境につながっている可能性がある。
CAMの利用に関する課題では、「維持費用が高い」(35.0%)や「拡張機能の費用が高い」(28.0%)が上位となった。ソフトウェア運用にかかる負担が課題となっていることが示された。また、「研修体制が整っていない」(32.1%)との回答もあり、高度な機能を持つソフトウェアを導入しても、それを使いこなすための人材育成環境が十分に整っていないため、費用対効果を実感しにくい企業が一定数存在する可能性が示唆された。
実際の作業工程では、「CAMでの加工パスの生成」(27.6%)と「データ修正」(27.5%)に時間を要していることから、加工前のデータ準備に作業負荷が集中している実態がうかがえる。また、「CADでの設計作業(電極設計など)」も一定の割合を占めており、設計から加工パス生成に至るまで、実加工前の工程に多くの工数が割かれている状況が推察される。
現場で自動化したい作業としては、「データ修正」(37.3%)と「CAMでの加工パスの生成」(12.2%)が上位となった。時間を要する工程と自動化ニーズが重なっていることから、現場の作業負担と自動化ニーズが直結していることが示された。
作業の自動化で期待する効果としては、「リードタイムの短縮」と「人的ミスの軽減」がそれぞれ4割超を占めた。また、「夜間の無人運転」も約3割に上り、生産能力の向上に対する期待もうかがえる。
投資可能額については、「30万〜50万円未満」と「50万〜100万円未満」に回答が集まり、約6割が年間30万〜100万円程度の投資が可能と回答した。自動化によるリードタイム短縮や人的ミス軽減への期待の高さが表れた結果といえそうだ。
同社では、こうした課題の解決を支援するため、CAD/CAM作業の加工準備から指示書作成までを自動化するシステム「MillEdge.hub Automation」を提供している。「Autodesk Fusion」や「PowerMill」に対応し、独自開発したスクリプトとモジュールにより作業時間の短縮を支援する。
熟練技術者の加工ノウハウをテンプレート化する機能も備える。これにより、経験の浅い担当者でも加工パスを作成しやすくなり、業務の属人化解消につながるとしている。ライセンス費用は年間24万円としている。
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