シーメンスは成長を続けているシミュレーション領域にもAIを適用し、同社が注力する3つの分野でサービスを強化している。より速いエンジンの側面では、同社のシミュレーションツールである「Simcenter」のPhysics AI機能を活用することで、予測速度が従来と比べて大幅に向上しているという。ボーマン氏は「実際に顧客の環境で計測したところ、シミュレーション速度を1000倍高速化できるという結果が出ている」と強調する。
よりスマートな実行の側面では、AIエージェントを活用したアプローチによってモデリング速度を10〜50倍高速化できる。また、信頼できる成果の側面ではデザインスペースの探査を従来と比べて500倍の速さで実行できる。
航空機エンジンを製造している顧客の事例では、SimcenterのSimSolid機能を活用することで、シミュレーション速度が180倍向上したという。「SimSolidはメッシュを作成せずにシミュレーションを実行できるメッシュレスアプローチを取り入れている。顧客はこの機能を活用して設計探索を効率化できる」(ボーマン氏)。
また、Physics AIを活用したシミュレーションにより、カナダの自動車部品メーカーであるMagnaでは、クラッシュボックス解析シミュレーションの実行速度が5000倍高速化している。
シーメンスはAIを活用し、注力する3つの分野でAIネイティブな製造現場の構築を支援している。より速いエンジンの側面では、AIを活用してCNC(コンピュータ数値制御)のプログラミング時間を80%短縮可能だ。よりスマートな実行の側面では、同社の統合エンジニアリングソフトウェア「TIA Portal」に接続されたジェネレーティブAI搭載アシスタント機能Eigen Engineering Agentを活用することで、工場の自動化設計を2〜5倍速く実行できる。信頼できる成果の側面では、AIが自律的に思考/実行/検証できるAgentic Analytics Workflows機能を活用することで、問題解決にかかる時間を最大で50%短縮できる。
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