今回のリニューアルでは、437.94m2から966.61m2とオフィスの面積を2倍に拡張した。執務エリアや会議室エリア(社内用)、来客エリアはリニューアル前、1つの空間に集約されていたが、同リニューアルで分離された。「空間を、社員同士の交流や社内外とのコミュニケーションを促進する設計としている」(平居氏)。なお、リニューアル前は、執務室、役員室3室、会議室3室、ラボルーム1室で構成されていたが、リニューアル後は、執務室、役員室3室、会議室4室、集中席4席、1人用ブース8席、6人用ブース2席、リフレッシュスペース、応接室7室から成る。
同リニューアルのデザインを担当したオンワードコーポレートデザイン 企画生産グループ スペースプランニング Div. プランニング課の種井寛樹氏は「特に注目してもらいたいポイントは3つだ。1つ目は、社員が自然とコミュニケーションをとれるような動線を採用し、日常のちょっとした立ち話や偶然の出会いから新しい交流が生まれるようになっている点だ。2つ目は、働く場所を選べるような柔軟でハイブリッドな環境を構築できる点だ。3つ目は、グローバルに事業を展開する企業として、連携や一体感を象徴するような表現を落とし込むことで、社員が誇りを持って働けるようにしている点だ」と述べた。
リニューアル後の各スペースの仕様に関して、執務エリアでは、「都会に佇む公園」をコンセプトに、働く人がリラックスし、自然と会話が生まれる空間を演出している。同エリアでは、予約なしで使用可能なオープンスペースが設置されている。同エリアの利用状況がシステムで可視化されており、空いている座席を確認するなどの作業を削減できる。
「執務エリアには、自然なコミュニケーションを促す東京オフィス周辺のおすすめスポットマップを設置している。これにより、ランチや休憩でオフィス外に出掛ける際におすすめの場所を社員同士で紹介しやすくしている」(種井氏)
会議室とリフレッシュエリアでは、「開放性」「多様性」「自然との調和」「コミュニティー」の要素を取り入れている他、心身のウェルビーイングを高め、自由な発想と深い洞察を促す、生命力があふれる空間を演出している。
来客エリアでは、海外拠点をイメージさせ、直感的に世界での活躍を感じ取れるデザインを採用している。同エリアでは、担当者に直接通知する受付システムを採用することで、素早くかつ確実に来客対応が行えるようにしているという。
種井氏は「来客エリアは、『Welcome to our Vision』というコンセプトに基づき、これまでのデクセリアルズの歩みや描く未来、企業の価値観が感じられるようなブランドゲートとして構築したエントランスになっている。今後は、来客エリアに設置された棚や展示ケース内にデクセリアルズの製品や沿革などをセットすることで、来訪される顧客に企業のストーリーが伝えられるようにしている。各社員の帰属意識や誇りを高める場になればとも思っている」と触れた。
なお、今回のリニューアルに合わせて東京オフィスを本社機能拠点として位置付け、以前から本社機能拠点だった栃木事業所(栃木県下野市)とともに、運営体制の軸とする。企業戦略/技術開発の中核を担う栃木事業所と、営業/マーケティング/事業開発などグローバルに多様な人材が集まる東京オフィス、それぞれの強みを生かしながら、部門を越えたコミュニケーションをさらに活性化し、新たな価値創出を加速する考えだ。
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