日立製作所と日立ヴァンタラは、世界経済フォーラムが認定する先進工場「Lighthouse」に、米国のストレージ製造拠点が選出されたと発表した。AI活用によるサプライチェーン改革や在庫削減などの成果が評価された。
日立製作所と日立ヴァンタラは2026年7月15日、米国オクラホマ州ノーマンにあるストレージ製造拠点が、世界経済フォーラム(WEF)が認定する先進工場「Lighthouse(ライトハウス)」に選出されたと発表した。日立グループとしては、2020年に認定された大みか事業所に続く2拠点目となる。
ストレージ製品などAI(人工知能)を支えるための高度なデータインフラを製造しているノーマン拠点では、約3000種にわたる複雑な製品構成への対応において、意思決定の迅速化やリソース調整が課題だった。
両社はノーマン拠点に最新のAI技術を取り入れ、データ活用だけでなく、AIが自律的に判断し、制御するまでをカバーした次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」の自社実践の先行モデルとして、受注から出荷までのエンドツーエンドのサプライチェーン改革に取り組んだ。
具体的には、システム上の商談データからAIが月次需要を予測して、需要予測精度を約19%向上した。また、営業担当者が受け取る提案依頼書(RFP)への回答案をAIが自動作成し、顧客への応答時間を約26%短縮した。
さらに、世界の各拠点の在庫やサプライヤー情報を単一のダッシュボードに集約する「グローバル在庫コントロールタワー」を構築。部品ごとに最適な安全在庫数をAIが算出し、欠品リスクを抑えながら在庫を約50%削減できた。Agentic AIを活用した自律的なオペレーションにより、受注仕様生産のリードタイムを84%短縮することにも成功している。
同拠点のこうした取り組みが評価され、今回のLighthouse選出に至った。
両社は、AIにより社会インフラを変革するHMAXを通じて、ノーマン拠点で取得した知見やユースケースを世界の顧客に提供する。これにより、産業界全体のレジリエンス向上と継続的な事業成長に寄与していく。
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