住友ゴム工業は「第9回 3Dプリンタ展」に出展し、光造形用3Dプリンタで加工できる独自開発のゴム材料をアピールした。
住友ゴム工業は、「第38回 ものづくりワールド[東京]」(2026年7月1〜3日、東京ビッグサイト)の構成展の1つである「第9回 3Dプリンタ展」に出展し、光造形用3Dプリンタで加工できる独自開発のゴム材料をアピールした。2026年11月から国内でテスト販売を開始するとともに、受託造形サービスも展開する。
住友ゴム工業では、2025年6月に3Dプリンタで加工でき、高い圧縮耐久性と復元性を備えるゴム材料の開発を発表し、現在までさまざまな実証や用途開発に取り組んできた。従来は、3Dプリンタではゴムライク製品(ゴムのように柔らかく、弾力性のある樹脂の製品)は作ることができたが、ゴムと比べて復元性や耐久性に課題があった。住友ゴム工業では、さまざまなゴム製品を開発してきた同社の知見や解析技術力を生かし、ゴム本来の弾性、復元性、耐久性を持つ3Dプリンタ用のゴム材料の開発に成功したという。
開発したゴム材料は、長時間かつ高温環境で圧縮負荷をかけた場合でも高い復元性を発揮する。例えば、70℃の環境では、加硫ゴムでは30%以上、ゴムライク樹脂製品だと40%以上の圧縮永久歪(圧力を取り除いても復元せず永久的に残る変形の度合い)となっているのに対し、住友ゴム工業のゴム材料では5%以下に抑えることができるという。さらに、2000万回の繰り返し圧縮試験にも耐える高い圧縮耐久性を持ち、従来の樹脂では作れなかった弾力性や耐衝撃性、滑りにくさなどの特性を生かした製品を簡単に作ることができる。
発表後1年間をかけて実証を進めてきたが、2026年11月から国内法人限定でテスト販売を開始するとともに、受託造形サービスの受付を開始する。「滑りにくさを生かしたロボットハンドや、人の臓器の柔らかさを表現した医療訓練用の臓器シミュレーションモデルなど、ロボット、医療、自動車、スポーツなどさまざまな領域で関心は持ってもらえている。今後はテスト販売や受託造形サービスを通じて、市場に近い環境で実用性を模索する」(ブース説明員)としている。
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