ワコールは、化学メーカーのBASFジャパンと協業し、独自技術「Melooop」を活用してアームレストのコンセプトモデルを開発した。今後、自動車産業分野への展開を本格化する。
ワコールは2026年6月17日、化学メーカーのBASFジャパンと協業し、自動車産業分野への展開を本格化すると発表した。ワコールの独自技術「Melooop(メループ)」の用途開発として、アームレストのコンセプトモデルを開発した。
Melooopは、不織布製造手法の1つであるメルトブロー法を活用し、繊維を吹き付けながら立体形状を成形する技術だ。接着剤や多層構造を使わずに部品を一体で成形可能で、従来の多工程製造よりも工程を削減できる。設計段階から厚みや物性を調整可能で、軽量化と用途に応じた機能性の両立に貢献する。
同社はこれまでに、Melooop技術を活用し、BASFの熱可塑性ポリウレタン(TPU)素材「Elastollan」を用いたブラカップを共同開発している。こうした協業実績をベースとして、新たに自動車産業分野への展開を開始した。
今回の取り組みでは、Melooopの成形プロセスにBASFのElastollan TPUを組み合わせてアームレストのコンセプトモデルを開発。同素材は熱可塑加工性とエラストマー性能を兼ね備えており、柔軟性と機能性を両立した3D繊維構造の形成を可能にする。同社は完成したコンセプトモデルを通じて、軽量性や設計自由度、リサイクル性などから自動車部材への応用可能性を検討している。
同社は2026年5月に研究開発拠点として「Melooop ラボ」を開設し、Melooopの用途開発を進めている。自動車分野への取り組みはその1例であり、低廃棄やリサイクル性と機能性を兼ね備える素材技術として、今後もMelooopの社会実装を推進していく。
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