日本ラッドは、車載や産業機器向けに、アプリケーションの実行直前に正真性を検証するセキュリティエンジン「Pre Execute Verification」を開発した。欧州サイバーレジリエンス法などへの対応を支援する。
日本ラッドは2026年5月13日、車載や産業機器向けに、アプリケーションの実行直前に正真性を検証するセキュリティエンジン「Pre Execute Verification(PEV)」を開発したと発表した。
従来のセキュアブートは機器の起動時にブートローダーやOSを検証するが、PEVは、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)化に伴う不正ソフトウェアの侵入や改ざんに対し、OS起動後に実行されるアプリケーションやライブラリの実行直前に正真性を確認する。
また、検証エンジン自体を秘匿化することで攻撃耐性を高めており、システムの負荷を抑えつつ、OTA(Over-the-Air)によるソフトウェア更新にも柔軟に対応する。
開発の背景には、自動車のサイバーセキュリティ法規「UN-R155」や、2027年11月から全面適用される欧州サイバーレジリエンス法(CRA)など、製品ライフサイクル全般にわたりサイバーセキュリティへの対応が必須となる流れがある。ネットワーク接続や遠隔保守が一般化する中、製品出荷後も継続的にソフトウェアの正真性を確認する仕組みが求められている。
PEVは、Kernel 5.13以降のLinuxおよびAndroid環境に対応している。日本ラッドは今後、車載システムをはじめ、産業機器やIoT(モノのインターネット)機器など、高度なセキュリティ対策が求められる分野にPEVを展開していく。なお、評価契約を締結した顧客に対しては、無償でPEV評価版を提供している。
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