生産性についても現行モデル比で約10%の向上を果たした。「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」の2014年基準に適合した高性能エンジンを新たに採用するとともに、旋回トルクを同約12%、アーム掘削力を同約7%向上するなど、油圧機器のスペックやシステムのセッティングを最適化することで実現した。
安全補助機能では、4つのカメラを用いて車両上方から周囲360度の状況を確認できる鳥瞰(ちょうかん)表示システムや、これらのカメラを用いて車両の周囲に人の姿を検知した場合にタッチパネルとアラームで知らせる周囲検知警報システムを標準で創部している。現行モデルの検知範囲は右側方と右後方のみだったが、新たに右前エリアをカバーするカメラを搭載したことで検知範囲が広がった。オプションで周囲検知衝突軽減システムを追加可能だ。また、あらかじめ設定した作業面に近づくと自動停止する領域制限機能も標準装備となっている。
快適機能としては、長時間の作業でも疲れにくい自社開発のコンフォートシートを新たに採用した。身体の各部を面で支え、体圧を分散するシートで、疲労を軽減できるという。自動車では一般的なリモートキーも新機能であり、離れたところからでも、エンジンの始動やエアコンのオン/オフ、ドアの解錠/施錠が行える。特に、酷暑下での作業時には操縦席内の室温を事前に調整できるので熱中症対策に効果的だ。
10インチタッチパネルディスプレイは、標準モニターとしてSK-200の先進機能を利用する上で不可欠な装備だ。現場作業では手袋を装着していることも多いが、その場合にはジョグダイヤル操作で対応できる、
ソフトウェアアップデートが可能なSK-200は、現行モデルよりも長期間の運用が想定される。そこで、消耗部品を長寿命化することによるコスト削減も図っている。交換インターバルは、作動油フィルターが現行モデル比2倍の2000時間、作動油が同1.2倍の6000時間、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)が同2倍の9000時間となっている。
2027年度内には、SK-200と遠隔操作システム「K-DIVE」との連携を予定している。機能リリースと同時にソフトウェアアップデートで利用可能になる予定で、SK-200の先進アシスト機能などをK-DIVEでそのまま利用できるようになる。さらに、稼働データをAI(人工知能)連携することで、さらなる労働生産性や品質、安全性の向上につなげられるという。
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