日産が反転攻勢に向け新たな長期ビジョンを発表、「AIDV」による知能化が中核に製造マネジメントニュース(2/3 ページ)

» 2026年04月15日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

車両モデルは4つのカテゴリーに

 「商品ポートフォリオ」では「モデルの役割の明確化」と「開発スピードの向上」を軸に新たな商品戦略を展開する。まずは、モデル数を56から45へと絞り込み、低収益モデルからは撤退し、成長分野への投資を強化する。同時に、車種ごとのパワートレインのバリエーションを拡充することで、顧客の選択肢を広げ、モデル当たりの販売台数を増やして事業基盤の強化につなげる。

 「モデルの役割の明確化」では役割に応じて、日産らしさを体現しブランドの情緒的価値と革新性を担う「ハードビートモデル」、グローバルで規模と安定性により事業を支える「コアモデル」、新たな需要の拡大を担う「成長モデル」、規律ある協業を通じて市場カバレッジを広げる「パートナーモデル」という4つのカテゴリーに分類する。

車両モデルは4つのカテゴリーに分類する 車両モデルは4つのカテゴリーに分類する[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 ハードビートモデルには、EV「リーフ」、スポーツカー「フェアレディZ」、大型SUV「パトロール」などがある。コアモデルでは、「エクストレイル/ローグ」「ノート」「シルフィ」「キャシュカイ」など最量販モデルが並ぶ。成長モデルにはフラグシップミニバンのエルグランドや軽EV「サクラ」があり、パートナーモデルはルノー開発の「マイクラ」、東風日産開発の「NX8」、鄭州日産開発の「フロンティア プロ」などがある。

ハードビートモデルのラインアップ ハードビートモデルのラインアップ[クリックで拡大] 出所:日産自動車
コアモデルのラインアップ コアモデルのラインアップ[クリックで拡大] 出所:日産自動車
成長モデルのラインアップ 成長モデルのラインアップ[クリックで拡大] 出所:日産自動車
パートナーモデルのラインアップ パートナーモデルのラインアップ[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 今回の長期ビジョンの発表に併せて2車種のコアモデルを公開した。まずグローバルのコアモデルとなるのが、e-POWER搭載のHEVである新型「エクストレイル/ローグ e-POWER」だ。また、個性的なデザインと先進的な機能を融合したEV「ジュークEV」が欧州のコアモデルとしてラインアップされる。

新型「エクストレイル/ローグ e-POWER」の外観 新型「エクストレイル/ローグ e-POWER」の外観[クリックで拡大] 出所:日産自動車
「ジュークEV」の外観 「ジュークEV」の外観[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 日産のブランド力を担うハードビートモデルでは、米国向けでフレーム車「エクステラ」が2015年の終売から約10年ぶりに復活する。日本向けでは「スカイライン」の投入が予定されている。エクステラとスカイラインはティーザー映像のみが公開された。

「エクステラ」のティーザー画像 「エクステラ」のティーザー画像[クリックで拡大] 出所:日産自動車
「スカイライン」のティーザー画像 「スカイライン」のティーザー画像[クリックで拡大] 出所:日産自動車

 北米を中心に展開するプレミアブランドの「インフィニティ」については、2026年に投入予定の新型SUV「QX65」に加え、新たな中型ハイブリッドSUV、走りを重視したV6セダン、2車種の大型ハイブリッドSUVを含む、計4モデルの投入で活性化を図る。

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