1.45μm画素で4Kと96dBの広ダイナミックレンジを両立するCMOSイメージセンサー組み込み開発ニュース

ソニーセミコンダクタソリューションズは、1.45μmのLOFIC画素を採用したセキュリティカメラ向け4K解像度CMOSイメージセンサー「IMX908」を商品化した。単一露光で96dBのハイダイナミックレンジを実現している。

» 2026年04月02日 14時00分 公開
[MONOist]

 ソニーセミコンダクタソリューションズは2026年3月17日、1.45μmのLOFIC(画素内に横型オーバフロー蓄積容量)画素を採用した、セキュリティカメラ向け4K解像度CMOSイメージセンサー「IMX908」を商品化したと発表した。LOFIC画素技術「STARVIS 3」を搭載し、1/2.8型の小型サイズながら高解像度と96dBのハイダイナミックレンジ(HDR)を両立。サンプル出荷は同月末を予定している。

キャプション CMOSイメージセンサー「IMX908」[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 本製品は、LOFIC構造を備えることで、飽和電荷量を従来比で約20倍に拡大。これにより、強い光が当たる明所での白飛びを抑制する。同時に、低照度性能も約27%向上させており、暗所における黒つぶれやノイズを抑えた高感度な撮影を可能にしている。

キャプション (左)従来品の単一露光方式による撮影時、(右)「IMX908」の単一露光方式による撮影時[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 大きな特徴は、単一露光方式でHDRを実現している点だ。露光時間の異なる複数画像を合成する従来の複数回露光方式とは異なり、1回の露光で広いダイナミックレンジを確保できるため、動体撮影時に発生するアーティファクト(輪郭のずれや色ずれ)を大幅に低減する。この特性により、AI(人工知能)による画像認識の精度向上や、セキュリティカメラの多機能化に寄与する。

キャプション (左)従来品の複数回露光方式による撮影時。アーティファクト発生、(右)「IMX908」の単一露光方式による撮影時。アーティファクト低減[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 主な仕様は、有効約840万画素、フレームレートは最大90fps(10ビット)。出力インタフェースはMIPI D-PHY 2/4 Laneをサポートする。

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