有効約1億500万画素と100fpsの高速出力を両立するCMOSイメージセンサー組み込み開発ニュース

ソニーセミコンダクタソリューションズは、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX927」を商品化した。有効約1億500万画素と最大100fpsの高速出力を両立するグローバルシャッター技術を搭載する。

» 2025年10月20日 14時00分 公開
[MONOist]

 ソニーセミコンダクタソリューションズは2025年9月29日、産業機器向けの積層型CMOSイメージセンサー「IMX927」を商品化した。サンプル出荷は同年11月中旬を予定している。

キャプション CMOSイメージセンサー「IMX927」[クリックで拡大] 出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ

 IMX927は、裏面照射型の微細画素構造を採用し、有効約1億500万画素と最大100fpsの高速出力を両立する独自のグローバルシャッター技術「Pregius S」を搭載する。高速で、動体ゆがみのない高精細な撮像ができるため、半導体やディスプレイなど精密部品の測定や異物の検査といった分野に適している。

 また、画素読み出しやA-D変換でのセンサー駆動を効率化した回路構造により、高速かつ省電力でデータ処理が可能。測定や検査工程の生産性向上に寄与する。

 IMX927のほか、イメージサイズやフレームレートが異なる7タイプ(「IMX928」「IMX929」「IMX937」「IMX938」「IMX939」「IMX947」「IMX949」)を用意する。全8タイプに対応する新開発のセラミックパッケージには、カメラモジュールからセンサーを脱着できるコネクターが付いており、カメラの組み立てやカメラに合わせたセンサー交換が容易になる。同パッケージは放熱性に優れ、カメラへの発熱の影響を抑えて長時間の安定稼働に貢献する。

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