日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合により設立された持ち株会社ARCHIONが2026年4月1日、発足した。商用車メーカーとして世界トップ10を目指すなど、新たな経営体制の下で事業を拡大する方針を示した。
日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(以下、三菱ふそう)の経営統合により設立された持ち株会社ARCHION(アーチオン)が2026年4月1日、発足した。同日付で東京証券取引所プライム市場に上場するとともに、同証券所内で会見を開き、商用車メーカーとして世界トップ10を目指すなど、新たな経営体制の下で事業を拡大する方針を示した。
ARCHIONは、ドイツのダイムラートラックとトヨタ自動車が25%ずつ出資し、日野自動車と三菱ふそうを100%子会社として傘下に置く持ち株会社である。2023年5月に4社が商用車事業の経営統合を発表した後、2025年6月にARCHION設立に向けた最終契約を締結。同年11月には、持ち株会社のARCHIONと、事業会社の日野自動車と三菱ふそうから構成されるARCHIONグループの経営体制を発表している。
ARCHION 代表取締役社長 CEOのカール・デッペン氏は「本日は、日野と三菱ふそうという強いブランドを統合で来た記念すべき日だ。ARCHIONは日本を拠点に活動し、トラック/バスの分野で世界トップ10を目指す」と語る。
ARCHIONグループの従業員数は約4万人で、約3000人のエンジニアが世界の6拠点で研究開発を行っている。対象とする市場は日本を含めたアジアが中核となる。「当社のポートフォリオはトラックの重量別でスモール、ミディアム、ヘビーのバランスが取れており、対象市場も安定した成熟市場とダイナミックな高成長市場がバランス良くミックスされている。ゼロエミッション分野では日本市場でリードする立場にあり、世界でもリードしていく。今後は両社を統合した製品プラットフォームにより株主価値を高めていきたい」(デッペン氏)という。
日野自動車と三菱ふそうの事業統合の発表からARCHIONの発足まで約3年間を要した。デッペン氏は「ここまでの長い道のり、複雑な取引を越えて統合できたことに、関係者に対して感謝したい。商用車は商品サイクルが長くそのことを前提に長期視点に立った事業展開を進めていくが、本日のDay1からの取り組みは重要で、透明性を担保しながらビジネスパートナーなどにしっかり説明していきたい。これまでは、統合に向けた独占禁止法などへの対応もあって話せないことが多かった」と説明する。
ARCHIONは住友不動産大崎ガーデンタワー(東京都品川区)に入居しており、既に従業員の移動も始まっている。
ARCHION 取締役 CTOの小木曽聡氏は「約3年は確かに長かったが、それまでに日野と三菱ふそうの従業員によるチームビルディングをしっかり進めることができた。この3年の準備期間を生かして、これからより良い体制を作っていけるのではないか」と述べている。
なお、ARCHION株式の東京証券取引所プライム市場における初値は400円で、2026年4月1日の終値は431円だった。
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