NECは、人の動きと心理状態を予測する「人間系世界モデル」を活用し、人の不安を定量的に推定してロボットの制御に反映するフィジカルAI技術を開発した。人とロボットの協働を進め、労働力不足解消に寄与する。
NECは2026年3月12日、人の動きと心理状態を予測する独自の「人間系世界モデル」を活用し、人の不安を定量的に推定してロボットを先回り制御するフィジカルAI(人工知能)技術を世界で初めて開発したと発表した。2027年度中の実用化を目指す。
同技術は、ロボットに搭載したカメラの映像と制御情報から、周囲にいる人の3D(3次元)骨格情報や位置関係を解析する。独自の予測モデルにより、ロボットの挙動や周辺環境の変化が人に与える影響を考慮しながら、対象者の次なる動作を高精度に推定する仕組みだ。これにより、ロボットが急に接近して人に心理的負担を強いるような事態を回避できる。
心理状態の推定については、ロボットとの距離や姿勢の変化に応じて人が感じる不安を調査した結果とロボットの走行データをAIに学習させて、不安の程度を定量的に推定する予測モデルを独自に開発した。ロボットが接近した際に人が感じる不安の程度をリアルタイムで推定できる。
同技術により、ロボット導入時にロボット専用の走行コースを設けたり、人とロボットのエリアを分離したりする必要がなくなるため、より自由度の高い効率的な運用が可能になる。NECは、ロボット導入を促進することで、労働力不足の解消や生産効率の向上に寄与する。
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