テーブルに新しいレコード(1行分のデータ)を追加するには、INSERT文を使用します(図3)。
ここでは、シャトーマルゴーとミラヴァルという商品データを登録します。下記のコマンドを入力してください。
INSERT INTO Product (id, name, vintage, price, stock) VALUES (1, 'シャトーマルゴー', 1999, 30000, 5); INSERT INTO Product (id, name, vintage, price, stock) VALUES (2, 'ミラヴァル', 2010, 5000, 7);
このコマンドを実行し、画面に何も出なければ成功です。なお、INSERT文は、あくまでもレコードを追加する命令で、追加結果は表示しません。
INSERT文は、次の形式で記述します。
INSERT INTO テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ……) VALUES (値1, 値2, ……);
Productテーブルにレコードを追加できたので、SELECT文を使って追加したデータを確認しましょう(図4)。
データの確認は、SELECTコマンドを使用します。
SELECT * FROM Product;
実行すると、下記のように登録したデータが表示できます。
1|シャトーマルゴー|1999|30000|5 2|ミラヴァル|2010|5000|7
これで、テーブルとレコードが正しく記録できていることが分かりました。
SELECT文は、次のようなコマンドです。
なお、WHEREというキーワードを使用すると、「価格が1万円以上」「ビンテージが2000年以前」などさまざまな設定ができます。このように、SELECT文は「どのデータを」「どのように」取り出すかを柔軟に指定できる、SQLの基本となるコマンドです。
今回説明したSQL文を、振り返ります。
今回は、SQLiteというRDBMSを使用して、ワインの商品情報テーブルをSQLで作成しました。SQLは、データベースとやりとりをする共通言語で、テーブル作成/レコードの追加/テーブルのデータ抽出などのさまざまな指示が行えます。
他にも多くのオプションとコマンドがありますので、その他のWebサイトや生成AI(人工知能)などで調べた上で、SQLite上で試してもよいでしょう。
次回は、SQLにおけるその他の構文を紹介する予定です。(次回に続く)
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人間環境大学 環境情報学科 教授(工学博士)
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